第1章Getting Started
1.1対象環境¶
本解説は Windows を対象環境としています。
1.2インストール¶
Hugoのインストール¶
Hugo を 公式ページのインストール手順 に従いインストールします。インストールが完了したら、以下のコマンドでHugoのバージョンが表示されることを確認します。
hugo version
:: Hugo Static Site Generator vx.xx.x ...
Node.jsとVivliostyleのインストール¶
Node.js のLTS版をインストールします。インストールが完了したら、以下のコマンドでNode.jsおよびnpmのバージョンが表示されることを確認します。
node -v
:: vX.X.X
:: note: vivliostyle-cli is not working in Node v14.0.0
npm -v
:: X.X.X
次にnpmで vivliostyle-cli をインストールします。インストールが完了したら、Vivliostyleのバージョンが表示されることを確認します。
npm install -g @vivliostyle/cli
vivliostyle -v
:: cli: X.X.X
:: core: X.X.X
サイト作成とテーマのインストール¶
Hugoで新しいサイトを作成します。ここではmyPDF
という名称とします。
hugo new site myPDF
cd myPDF
releases
から最新のSource code (zip)
をダウンロード・解凍し、/themes/hugo-theme-vivliocli
に配置します。
gitを利用する場合、submoduleとして導入することもできます。
git init
git submodule add https://github.com/mochimochiki/hugo-theme-vivliocli themes/hugo-theme-vivliocli
exampleSiteからファイルをコピーする¶
テーマの中にテンプレートとして利用できるexampleSiteがあります。exampleSiteから必要なファイルをコピーします。また、デフォルトのconfig.tomlは削除しておきます。
xcopy /s themes\hugo-theme-vivliocli\exampleSite\config config\
xcopy /s themes\hugo-theme-vivliocli\exampleSite\CI CI\
del config.toml
1.3最初のサイトの作成¶
config.tomlの編集¶
/config/default.toml
を開き、以下の行をコメントアウトもしくは削除します。
themesdir = "../.."
また、baseURL
, title
を編集します。
baseURL = ""
title = "My PDF Site"
表紙の作成¶
content
下にja/firstpdf
,en/firstpdf
ディレクトリを作成します。
mkdir content\ja\firstpdf
mkdir content\en\firstpdf
次にja/firstpdf/_pdf.md
ファイルを作成して以下のように編集し、文字コードUTF-8で保存します。このファイルはPDFの表紙/前書/目次となります。_pdf.md
を配置したディレクトリ下がPDF出力の単位となります。
---
pdfname: 'firstpdf'
doctitle: 'My first pdf'
subtitle: 'subtitle'
header: '2023/1/1'
author: 'auther'
pagesize: 'A4'
book: true
cover: true
toc: true
sectionNumberLevel: 2
colophon: false
outputs:
- vivlio_cover
- vivlio_config
---
詳細は _pdf.mdの設定 を参照してください。
記事の作成¶
次に記事を作成します。/content/ja/firstpdf
に_index.md
を作成して以下のように編集します。
---
title: "firstpdf"
weight: 10
---
`_index.md`はサイト上のセクションページになります。PDFには含まれません。
また/content/ja/firstpdf
下にfirst.md
, second.md
を作成して以下のように編集して保存します。
---
title: "最初の記事"
weight: 10
---
## 最初の記事
こんにちは。これは最初の記事です。
---
title: "次の記事"
weight: 20
---
## 次の記事
こんにちは。これは次の記事です。
以下のコマンドでHugoのプレビューを表示してメニューのLanguages
からJapanese
を選択し、作成した記事が表示されることを確認します。記事を編集して保存すると、LiveReloadがかかり、プレビューも更新されます。
hugo server --config config\default.toml
ビルド¶
Ctrl+C
でhugoのプレビューを終了し、以下のコマンドを実行してHugoサイトをビルドします。
cd CI\windows
build_pdf.bat
エラーが出力された場合、PDFを開いたままにしていないか確認してください。開いているとPDFの上書きに失敗します。
/public_default/ja/firstPDF.pdf
が成果物です。確認してみましょう。
章節番号をカスタマイズする¶
1.1
などの章節番号の出力レベルは_pdf.md
でカスタマイズすることができます。_pdf.md
を開き、以下の箇所を変更してみましょう。
sectionNumberLevel: 2 # -> 1に変更
また、トップレベルの出力形式やデリミタの設定は /config/default.toml
で設定できます。
[languages.ja.params]
sectionDelimiter = "."
sectionTopFormat = "第%s章" # -> "Chapter %s" に変更
その他のconfigパラメータについては config.tomlの設定 および HUGO公式ドキュメント などを参照してください。
/public_default/ja/firstpdf.pdf
で以下のことを確認します。
sectionNumberLevel = 1
としたことでセクション番号がトップレベルのみ表示されている- 同時にPDFの目次にもトップレベルのみが表示されるようになっている
sectionTopFormat
の指定を"Chapter %s"にしたことで「第1章」ではなく「Chapter 1」となっている
1.4NextStep¶
- 原稿で利用できるMarkdownやShortcodesを確認する
- PDFの表紙や奥付をカスタマイズする
- 複数のエディションを作る